ラスベガスのホテルはどこのホテルも基本的には 1階がカジノになっている。このカジノの存在こそがホテル経営の重要なカギとなっており、その結果、ラスベガスのホテルには他の都市のホテルでは見られないユニークな特徴が隠されている。

 ホテル経営の根底にある大原則は 「宿泊客であろうが飛び込みの通行人であろうが、できるだけ多くの人にできるだけ長い時間カジノで遊んでもらう」 ことにつきる。
 この目標を達成するためには、宿泊客に対してはなるべく部屋の中にいる時間を短くしてもらい 1階のカジノフロアまで降りてきてもらうことであり、飛び込みの通行人に対してはできるだけ来てもらいやすい環境を整えることがカギとなる。この戦略に基 づいたラスベガスホテルのマル秘ウラ情報を列挙すると以下のようになる。

★★★ 宿泊客をカジノで遊ばせるための手段 ★★★

  • チェックインカウンターから客室までは必ずカジノ内を歩かなければ行けないように設計する。(モンテカルロホテルなど例外もあるが、それは非常に少ない)

  • 客室内にミニバー (冷蔵庫) を置かない。ビールなどは 1階のカジノで飲んでもらう。とにかく客室内での居心地を悪くし、1階カジノフロアでのサービスを安くする。(ベラージオ、ベネシアン、マンダレイベイの The Hotel などには例外的に冷蔵庫がある)

  • 同様な理由からコーヒーメーカーなども客室内に置かない。

  • レストランは最上階などに配置せず、カジノフロアと同じ 1階に集中させる。それにより、カジノフロアの交通量を増やすことができる。また、レストランの入店待ちの間に、カジノで金を落としてもらいやすい。(世 界広しといえども最上階にレストランを配置しないことが常識となっているのはラスベガスだけ。なお、ダウンタウンのビニオンズ、マンダレイベイの The Hotel、リオ、パームスなどは例外)

  • 客室内のテレビにあまり楽しい映画などの館内有線番組を流したりしない。

  • 新婚カップルなどが夜景を眺めながらゆっくりと部屋でくつろがれては困るので、どんなに窓からの景色が美しい部屋でもバルコニーなどを設置しない (ダウンタウンのプラザホテルなど例外もある)。「バルコニーがないのはギャンブルで負けた人の自殺防止のため」 と言う者もいるが、本音の理由はカジノフロアに降りてきてもらうためだ。その証拠に LUXOR などでは廊下からいくらでも飛び降り自殺が可能となっているばかりか、各ホテルの高層駐車場における外周の手すりなどは非常に低く、飛び降り自殺に対して なんの配慮もなされていないのが現状。